GKHアンケートとは
県民アンケートの実施
2016年6月に「高知県民総幸福度に関するアンケート調査」を高知県在住の満15歳以上の個人に対して行いました。(回答者数は、8,911人 15歳人口の1.4%)
質問項目は、主観要素としての7分野について質問(1)健康・福祉(2)子育て・教育(3)産業(4)環境(5)文化(6)安全・安心(7)高知での暮らしの項目にそれぞれ7〜8の質問があり、約9千人の回答がありました。集計結果から、どの様な条件が幸福度に寄与しているかをある程度掴むことができて、その結果より指標を策定しました。
中でも「幸福を感じているか」との質問では、約60%の県民が幸福を感じており、感じないはわずか7%です。
「あなたは高知が好きですか」への回答では、約70%の県民が感じると言う回答で、高知を好きと感じないはわずか6%でした。
「日本でいちばん幸せな県民」のランキングでは36位となっていますが、約60%の県民が幸福と感じているのです。
アンケート結果
アンケートの結果、幸福度に対し重要だと感じる分野は1. 健康・福祉 2. 安全・安心 3. 産業4. 子育て・教育 5. 環境 6. 文化 7. 高知家の順序となり、各分野での重要項目を加味すると、心身の健康と安全・安心な生活、そして女性・高齢者も活躍出来る社会、やりがいのある仕事があり、親子・家庭でのコミュニケーションがある、自然を身近に感じる暮らしやすい環境で、子供達への高知の文化・歴史教育で伝統を継承し、高知への誇りと愛着を持ち、新鮮な食材と独特のおきゃく文化(様々な人が集い酒を酌み交わす交流の場)る高知で暮らすことが、高知県民の幸せにつながるのかも知れません。
高知県独自の幸福度は、冒頭の「日本でいちばん幸せな県民」における経済指標などを基とした「客観評価」で表す幸福度の高さではなく、高知家の家族会議(GKH県民会議)の発足の根拠となった「本当の幸福は経済的な要因だけではとらえられない」といった仮説を裏付ける結果となっていると考えられます。
高知県民にとって実感度の高い項目(「大いに感じる」「感じる」と回答した割合が6割以上の項目(抜粋))
(1) 身近に新鮮で美味しい食材がある 86.3%
(2) いざという時に頼れる人が身近にいる 77.0%
(3) 日々の生活で、自然を身近に感じる 65.0%
(4) 家族との団らんがある 64.1%
(5) 社会の中で自分の居場所がある 61.9%
アンケート結果では身近な自然と食材の良さ、そしていざという時に頼れる人が身近にいることを多くの人が実感しています。
これらは、まさに「高知で暮らす幸せ」、「高知県の魅力」として、県内外に強くアピールできるのではないでしょうか。
高知県民にとって実感度の低い項目(「大いに感じる」「感じる」と回答した割合が2割未満の項目(抜粋))
(1) 災害に対する備えが十分であること 11.2%
(2) 生涯にわたる学習環境が充実していること 18.6%
(3) 地域での伝統、文化や歴史を子ども達に教え、次世代に引き継がれていくこと 19.3%
一方、災害に対する備えや、生涯学習環境の充実、伝統文化の継承などについては、多くの人の実感度が低くなっています。
南海トラフ地震対策や、地域の伝統・文化の子ども達への継承は極めて重要です。こうした実感度の低い項目を高めるための取り組みが必要だと感じております。
今回初めて全県下を対象とした総幸福度に関するアンケート調査を実施し、38項目の高知県民総幸福度(GKH)指標を取りまとめました。
高知県独自の豊かさの指標とするため、今回の調査だけで終わらず、引き続き定期的な調査を行い幸福を実感する指標がどのように変化しているのかモニタリングしていく必要があると結論づけました。
そして、この幸福度指標が、「高知家」の家族みんなが改めて幸せを考えるきっかけとなり、幸せをさらに高めるための行動につながることを期待しています。
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